義肢装具士の私が、インソールメーカーで働く理由

〇 「足の健康を守る」という予防の分野からアプローチしたい!
義肢装具士の私が、インソールメーカーで働く理由

2019年に入社した、国家資格である<義肢装具士>の資格を保有するスタッフ堀内がお伝えする
私がインソールメーカーで働く理由

 

足に問題を抱えた人はたくさんいる。けれど、整形外科にはなかなか来ない。そういった人の助けになるには、既製品しかないと思ったんです。

株式会社BMZに入社する前は、義肢装具の製作を行う会社で働いていました。
例えば、偏平足などのトラブルで整形外科に来院した人には、インソールを装具として提供していました。

そこで感じたのが、深い悩みや痛みを抱えて整形外科に来院するけれども、少しの痛みやトラブルの初期状態では整形外科に来院する人は少ないんですよね。

深い悩み、トラブルになる前の段階で足にアプローチすることがいかに大事かを日々の仕事で患者様と接している中で痛感したのです。

だからこそ、義肢装具ではなく、既製品で足のトラブル予防へ向けたアプローチをしてみたい。そう思って、転職を決意しました。

これまでのインソールの常識を覆したBMZの理論に衝撃を受けた

義肢装具士という立場で、インソールに対して教えられていた知識としては、「インソールは、骨格が崩れないように足全体を支え、包み込むようなもの」でした。だから、インソール自体も分厚く、整形外科で作成する装具としてのインソールは、特定の靴でしか使用できないものでした。

インソールは本来、履くことでケアしますが、このような特定の靴でしか使用できないインソールだと、履く時間が短くなって、ケアが進まないのではないかと考えていたのです。

BMZの面接を受けたときに、社長よりBMZの立方骨理論について説明を受け、BMZのインソールをプレゼントしていただきました。

受け取った時に、「こんなに薄いインソールで、立方骨だけを支えるインソールで効果はあるのか?」と疑問に思ったのですが、実際にインソールを使用してみて、自分の足で体験してみて、「薄くてもしっかり支えられている」という感触に驚きました。

 

面接の時には、立方骨理論の説明を受けても、これまで義肢装具士として教えられてきたことと異なる理論であったので、信じきれない自分がいました。

ですが、自分で体験してみたことで、これまでのインソールに対する常識が覆され、納得できたのです。

納得したことで、様々な思考が広がりました。確かにこれまでにも、自分自身で、他社のインソールで土踏まずに合わずに使えなかった……という経験をしていました。

でも、立方骨理論のインソールなら、自分の足にしっかり合う。

納得から確信に変わっていきました。

卒論で研究したことと、BMZの立方骨理論が結びついた

実は、大学の卒論で、「インソールのアーチの組合せによる1投球動作の荷重軌跡分析」というテーマで研究を行っていたのです。

卒論での研究結果では、「土踏まずは支えるけれど、そこまで支えすぎないインソール」がもっともよいパフォーマンスだったんです。

私が卒論で導き出した結論が、BMZの立方骨理論と合致したので、入社当時とても感慨深い思いでいました。

整形外科では浮き指は分からない。
だからこそ、BMZのインソールを活用してほしい。

〇 整形外科では浮き指は分からない。
だからこそ、BMZのインソールを活用してほしい。

現在は、販売会などで様々なアスリートの方や一般のお客様の方から直接お話を聞く機会があります。

特に販売会では、50~60代の女性に接することが多くあります。足に悩みを抱えている女性が非常に多いなと感じます。

そんな女性たちの悩みで最も多いのが外反母趾です。また、偏平足やO脚などの悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。

このような悩み・足のトラブルの原因の根本は「浮き指」にあります。しかし、「浮き指」という言葉・症状を知らない人が圧倒的に多いと感じます。

実際に義肢装具士であった私自身も、「浮き指」というキーワードはBMZに入社するまで知りませんでした。日本の義肢装具士の中で「浮き指」を知っている人は極わずかであると思います。

実は、一般的な整形外科では「浮き指」を診断することはできません。なぜなら、浮き指状態かを判断するは足底圧を計測する機械が必要なのですが、ほとんどの整形外科にはこのような機械を置いていないのです。さらに、「浮き指」は、保険で治療できる病気や症状ではありません。外反母趾や偏平足などは保険適用され、保険で装具をつくることができますが、「浮き指」はあくまで自分の筋力不足。ということで、保険適用されないのです。

したがって、外反母趾やO脚の根本の原因の一つである「浮き指」を、医療機関でカバーすることはできないのです。

だからこそ、ここで、BMZの存在意義が出てくるのだと思います。足の指を鍛える器具は世の中に販売されてはいますが、浮き指に着目したインソールはBMZだけ。しっかりとエビデンスをとっているのは、BMZだけだと自負しています。

〇 インソールと中敷きは違う!ということを知ってもらいたい

私は、小中と野球、高校はソフトボールをやっていました。ですが、捻挫によるじん帯断裂がきっかけでやめてしまったのです。

そんな経験から、「リハビリなどで困っている人の役に立ちたい」と思うようになり、モノづくりが好きだったということもあって、義肢装具士になりました。

子どもの頃からスポーツをしていたので、改めて自分の子ども時代を振り返って思うのですが、子どもってどう言い聞かせても無茶をしてしまうものなんですよね。

ちょっと痛いな….と思っていても、練習優先で病院に行くのは後回し。私自身も、当時販売されていた既製品でだましだまし、痛みに耐えながらやっていました。

そんな状況のお子さんって、たくさんいると思うんです。そういったアスリートのお子さんたちにも、まずは足を丈夫に健康にしてくれるインソールを活用して、バランスのよいカラダづくりをしていただきたいと思います。

子どもは伸び盛りで、道具一つでパフォーマンスが大きく変わります。その中で、例えば「スパイク」は、怪我をしないためという役割があります。しかし、怪我をしないため……というのはあくまで保護するという機能のみです。スパイク自体には、「足を正しく使ってパフォーマンスをサポートする」というような役割はありません。

スパイクだけでは難しい役割・機能を助けてくれる……それがインソールなんです。そして、そのインソールの中でも、無理な圧迫感なく、パフォーマンスをサポートするのが、BMZのインソール「アシトレ」です。

たかが中敷きと思うかもしれませんが、中敷きとインソールは全く異なります。
別の角度でお伝えすると、たかが中敷きを取り替えただけで、こんなにもパフォーマンスが変わるのか!と驚かれると思います。

スポーツをされているお子さんを持つ、親御さんは、ぜひバットやグローブ・スパイクなどの道具だけでなく、「インソール」にも着目し、お子さんの大事な足の健康とパフォーマンスをサポートしてあげてください。

〇 「医療・福祉の分野にもBMZのインソールが広がっていくことを願って

「予防」という観点から、医療費削減にも貢献できるのが、私たちBMZのような既製品のメーカーです。

筋力の低下は、例えジムに通いトレーニングしていたとしても、20歳をピークに低下します。

低下を防ぐには「鍛える」しかありません。アシトレインソールなら、お手持ちの靴の中にインソールを入れて歩くだけでも鍛える効果があります。

足が整えば、姿勢が良くなります。姿勢の乱れから様々なトラブルが起きます。
あなたが今抱えている悩みの根本はどこにあるのか、ぜひ想像してみてください。

株式会社BMZ
義肢装具士
堀内 成実