コラム２９：野村ヘルスケアノート第５回

2021年2月5日

前回に引き続き、弊社取締役社長髙橋が野村證券株式会社様より発行されている「野村ヘルスケアノート」へ寄稿いたしましたレポートをお送りいたします。

第5回目は下記をお届けいたします。
9．現代の靴の世界
10．合わない靴が足を悪くしている？

Healthcare note（公共・公益法人レポート・シリーズ）より

『足指着地で健康な体に変えていく』
～機能性シューズでパラダイムシフトを起こす～

９．現代の靴の世界

ところが、最近の靴はファッション性を重視するため、全体にスマートなデザインになり、ことのほか先端部分が細くなっています。それもあって、歩くことが少なくなった現代人の足は、指先がくっついて、あいだに隙間がない人も多くみられます。それに加え硬い靴底の場合、足の裏が地面の形状を、正確に脳へ伝えることができないため神経系が衰え、足の裏の機能も退化してしまうのです。

10．合わない靴が足を悪くしている

日本に靴が普及する以前、人々は下駄やわらじを履いていました。下駄やわらじは健康のためには靴よりはずっとよいのです。鼻緒を指で挟むので、親指と第二指に隙間ができ、周辺の筋肉が動くことから、足の甲のアーチを高く保つことができます。

【図表11】

更にわらじの場合、柔らかい足の裏が地面の様子をつかみ、柔軟に変形して地面をグリップすることができるため、脳へ地面の形状が的確に伝わります。江戸時代の日本人には、脚に運動障害をかかえている人はほとんどいなかったのではないでしょうか。現代人ほど長生きしなかったことも理由の一つだと思われますが、わらじの効用を見逃すことはできません。

人間の脚は自然の成り行きで、加齢とともに老化します。筋力は低下し、やがて骨と骨をつないでいる関節の軟骨も磨耗します。

老化が脚から始まることは、よく知られています。超高齢社会といわれるように、日本は世界一の長寿国になったことで、脚に潜在的な障害をかかえている人が増えている可能性が高くなりました。したがって、脚の健康には今まで以上に、気配りをしなければならない時代になったのです。

退化した足の機能を取り戻し、筋肉や関節への障害を防ぎ健康な脚になるため、わらじとまではいかないまでも、よい靴を履くことに、現代人はもっと注意を払うべきでしょう。

疲労で筋力が低下したり、足に合わないシューズを履きつづけたりすると足裏のアーチは崩れ、運動のパフォーマンスの質が落ちて、ケガをしやすい状態になります。さらに、これらの連鎖反応から身体全体の歪みさえも進行してしまいます。

従来のインソールは、このアーチを維持するために土踏まずを持ち上げようとする、一種のクッションでした。しかし、土踏まずを押さえ過ぎれば血流を圧追し、むくみの原因にもなりかねません。

BMZ は、足骨格の研究により、立方骨と踵骨前部を支持することでアーチが守られる事実を発見し、足の運動性を高める内側部のアーチ、そして安定性を高める外側部のアーチを立体的に維持して、運動性と安定性を両立させることに成功しました。これは、足の骨格全体が立方骨に乗る構造になっていることに起因しています。

【図表12】

土踏まずに空間が生まれ、足指が自由に動くので、大地をとらえる感覚や蹴ったりする運動性能に優れた理想的な状態をつくりだします。

この「キュボイド【立方骨】バランス理論」（特許第4733957 号、第5498631 号）に基づくBMZ インソールは、疲労軽減やケガ予防、パフォーマンス向上はもちろん、外反母趾や足底筋炎の予防と症状軽減にも効果を発揮します。さらに、無意識のうちにボディバランスのよい、美しい姿勢を維持することにつながるため、より快適で動きやすい、踏ん張りのきくカラダへと導いてくれます。人によっては使用初期に筋肉痛となるほど、身体を整備する効果があります。

【図表13】