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コラム28:野村ヘルスケアノート 第4回

お知らせ

2021年1月29日

コラム28:野村ヘルスケアノート 第4回

前回に引き続き、弊社 取締役社長 髙橋が 野村證券株式会社様より発行されている「野村ヘルスケアノート」へ寄稿いたしましたレポートをお送りいたします。

第4回目は下記をお届けいたします。
7.正しい着地とは?普段何気ないかかと着地
8.足にとって機能的なシューズとは?

 

Healthcare note(公共・公益法人レポート・シリーズ)より

『足指着地で健康な体に変えていく』
~機能性シューズでパラダイムシフトを起こす~

 

7. 正しい着地とは?普段何気ないかかと着地

①着地の科学

着地で大事なことは、地面から受ける反力(衝撃)をいかに吸収できるか、着地する状況がどのような場面でも安定して、バランスが取れ、次の一歩が踏み出せるかです。

 裸足に近いゴム足袋での検証が始まりました。田んぼの中では差し足(足指から)で着地しないとバランスを崩し、尻もちをついてしまいました。上り、下り坂も足指で着地しないとバランスが取れないのと、特に下りは重力の影響でかかと着地は恐ろしいほど腰やかかとが痛くなりました。階段や斜面でも足指から着地しないとバランスが悪く、うまく歩けません。まして雪道などで、かかと着地をすれば、すってんころりんと滑って転んでしまいます。今まで普通に歩いてきたかかと着地がこうも不自然で、通用しないものかと頭は混乱するばかりでした。

着地の時の衝撃吸収性と動的バランスの安定性は、かかとではなく足指からが正しいようです。

ⅰ) 真上に連続ジャンプして着地
ⅱ) 横に連続ジャンプして着地
ⅲ) 前後に連続ジャンプして着地
ⅳ) 連続腿上げして着地
 
すべてが足指からの着地になります。かかとでやるとうまく動けず、腰やかかとが痛くなります。衝撃吸収の観点から着地は間違いなく足指からが正解であるかと推察されます。

②裸足で歩くときに足が正しく機能して、成長発達を促す

 裸足で硬いコンクリートの上を歩いてみてください。かかと着地がどれほど腰や足にダメージがあるのかお分かりになるでしょう。

③足指で着地すると、足、脚、体幹の筋肉を連動させて使うことができ、筋力強化につながる

 例えば、足指で着地すると反射的に下腿屈筋群、足底筋群が総動員して、足にかかる衝撃を吸収することで、足から体全体を動的に安定させます。蹴り出す時の推進力は、自分の体重以上に強い衝撃をもたらしますが、これら一連の筋肉活動は、この衝撃から身を守り、安定した推進力を得るために大きな役割を果たします。

 このことにより、下腿及び足の筋肉が正しく使われ、発達するのです。特に第2 の心臓といわれる下腿三頭筋の発達は、足関節底屈、足指屈曲位がなければ実現できない仕組みになっています。
 
現在のシューズデザインは足の機能をうまく使えて、歩行やランニングができているでしょうか?
 
 足の骨格の形状は様々あり、エジプト型、ギリシャ型、正方型と大きく分類すると3 型あります。ヨーロッパからの靴デザインは主にギリシャ型ですが、多くの日本人はエジプト型が多いようです。
 
最近はヨーロッパやアメリカの靴でもエジプト型の靴づくりが増えてきて、足の機能を邪魔しない、足趾(そくし)の横への広いタイプ(オブリークトゥ)の靴に、人気が出てきています。

【図表7】

しかし相変わらず足指の屈曲ができる靴は皆無で、トウスプリング(=つま先が上がっている)のついた靴が100%です。

              【図表8】

 

8.足にとって機能的なシューズとは?

我々が考える足にとって機能的なシューズとは、『最も裸足に近いシューズ』です。外的ストレスから足を守る・足が濡れない・汚れないは、最低限確保しつつ、やはり「足指の動きを邪魔しない」、シューズが理想的なのです。

特に足の指が「つかめる」、「伸ばす」機能を有することにより、歩きながら、走りながら、足及び脚の筋肉を正しく使い、衝撃を吸収して足と体を守り、足や脚を鍛えることができます。

第2の心臓である下腿三頭筋もこのことにより、簡単に鍛えることができ、当然アーチを支える、持ち上げる筋肉も鍛えられます。

トウスプリングのついたシューズを履いて、あおり運動で歩いても、走ったとしても足指の掴む動きが少ないため、下腿屈筋群及び足底筋群などは鍛えられず、筋力アップの貢献度は低いままです。

             【図表9】

 

たまたま日本の文化として、家に入るときにシューズを脱ぐことにより、欧米の靴文化と比べると足に対するダメージは少しだけ少ないかもしれません。

歩くことにより足と下腿の筋肉が鍛えられると、何が改善できるでしょうか?
間違いなく足に対する直接の障害がかなり少なくなるかと思います。

外反母趾は遺伝の関係もありますが、後天的な外反母趾は100%改善できると思われます。扁平足、開帳足、足底筋膜炎、種子骨障害、シンスプリントなども改善できますし、間違いなく予防効果が期待できます。

また、変形性膝関節症、腰痛、股関節痛も改善、予防が可能です。膝も腰も足の動きと連動して、正しい動きをしようとしています。足が正常に機能しなければ、正しい動きができず、負の連鎖で膝や腰に負担がかかり続け、最終的には一番弱い部分に顕在的な症状が現れます。膝、股関節、腰の問題はまず、足の機能を疑うべきで、肩やひじなどの障害も足の機能が原因で起きていることも多々あります。

重力の影響を受けている以上、下方(足)から上方に運動連鎖が主に起きています。

例えば、足首を内側にひねると膝関節や股関節、骨盤、背骨はどのように影響を受けると思いますか?

5本指のソックスをたくさんの人が履くようになり、足にとって好ましい世の中になりつつありますが、せっかくの5本指のソックスでもシューズの構造で足趾(そくし)をひらいたり、つかめるようにできていないのが残念です。

もし手の指全体に手の形状に合わない、シューズのように手のひら側に曲げられない手袋を身に着けたら、手はどのようなことになるのか、想像ができるかと思います。パソコンのキーも上手く打てない、携帯電話や箸も正しく使えない、ましてボールなどつかんで投げようがないと思います。

        【図表10】

 

人間の足の繊細な機能は進化とともに衰えましたが、もともとは手と同じようにモノをつかむことができました。モノをつかみ自由に動かすことができるほど、精巧な機能を有していたのです。事故で手が動かなくなった人や、サリドマイドなどの薬害で手の機能を失った人たちが、足でスプーンを持って食事をしたり、キーボードを打ったり、指のあいだに筆をはさんで絵を描いている姿を見たことがあると思います。訓練をすれば足の眠った機能がよみがえり、人間の足が手の役割を担うことができることを実証しています。
 
次回は、靴による身体への影響についてのレポートをお届けいたします。
ぜひご一読ください。

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