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コラム27:野村ヘルスケアノート 第3回

お知らせ

2021年1月22日

コラム27:野村ヘルスケアノート 第3回

前回に引き続き、弊社 取締役社長 髙橋が 野村證券株式会社様より発行されている「野村ヘルスケアノート」へ寄稿いたしましたレポートをお送りいたします。

第3回目は下記をお届けいたします。
5.「従来の靴」が人間の足を退化させている?
6.足指でつかむ動きにすべての答えが

 

Healthcare note(公共・公益法人レポート・シリーズ)より

『足指着地で健康な体に変えていく』
~機能性シューズでパラダイムシフトを起こす~

 

5.「従来の靴」が人間の足を退化させている?

一説によると人類の祖先が直立二足歩行を獲得したのはおおよそ500 万年くらい前といわれていますが、現在までほとんどの時間は裸足で過ごしてきました。
一般的な靴の普及は、ヨーロッパではルネサンス以降、おおよそ600 年前くらいで、ましてや日本では太平洋戦争後に一般の人が靴を履くようになってから、未だ100 年も経っていないのです。

しかし、従来の靴が本当の意味で足の機能を使えて、高めてくれているでしょうか?それに対しては、間違いなく「 No !」 と言わざるを得ません。

今日まで、本来的に足の機能を引き出し、高めてくれる靴の研究開発を真剣に取り組んできた大手シューズメーカーや大手スポーツメーカーがどれほどあったのでしょうか?

足が正常に正しく発育、発達するためには足のどのような運動が必要で、どのような筋肉を鍛えたらよいのでしょうか?
 
例えば、歩けない赤ちゃんがお母さんのお乳を飲んでいる時にも、足の指を伸ばしたり握ったりして、足指を動かし足や脚を鍛え、1 年後には感動的な立ち上がる準備を無意識にしているのを見たことがあると思います。

裸足で立って歩きだした1 年と2 カ月の赤ちゃんに、赤ちゃん用の靴を履かせた途端に転んでばかりいてしばらく歩けなくなってしまったことがあることを私の息子夫婦から話を聞いたこともあり、驚きました。

ほとんどの赤ちゃんの歩き方は足指を使って、前足部だけで歩いています。前足部で足にかかる衝撃を吸収しながら絶妙にバランスを取り、ギリギリのところで重力と折り合いをつけているのです。なぜ転倒したのかというと、幼児用の靴は指先には余裕を持たせた設計で、つま先を持ち上げているため、裸足で歩いているときのように足指で地面をつかみバランスを取ることができなくなったからです。

この構造(=トウスプリング)はすべての靴に採用されていて、つまずかないようにと、あおり運動 がしやすいという親心からなのですが、実はつま先を上げることにより指がつかめなくなり、軸足の機能が低下してバランスを保てなくなり転んでしまうのです。

 

6. 足指でつかむ動きにすべての答えが

手の握力を鍛えるときは指を反らす動きではなくつかむ動きで筋力を鍛えているはずです。手の動きはつかんだり、握ったりするときに手としての真価が発揮されます。もちろん伸ばすことによりつかむ動作ができるのですが。

実は足も全く同じことが言えます。

進化の過程で500 万年前に人類が直立二足歩行を始めるまえから、足と手の骨の数や動く構造はほとんど一緒なのです。直立二足歩行を獲得することにより4 本の足が手と足の役割に変わり、少しずつそれぞれが専門性を持った機能へ進化を遂げたのです。

唯一、人類だけが足のアーチ機能を持ち、足裏全体で立ち動くことができたので、直立二足歩行を獲得したともいえるでしょう。直立により脳が重力から解放されたことにより、人類が大きな進化をとげて文明社会を築き上げたのであろうと言われています。

足のアーチの重要性は先に述べたように、生まれながらに備わっているのではなく、赤ちゃんの時から足指をつかむトレーニングをして鍛えているのです。

足アーチの形成は、下腿屈筋群及び足底筋群を総動員して鍛えることにより、促進され、バネ機能として成長発達します。主に下腿屈筋群の下腿三頭筋、後脛骨筋、長腓骨筋、長母指屈筋、長趾屈筋や足底筋群などは着地から立脚支持、蹴りだすまで足のアーチを正しい位置に導きながら、足関節の正しい底屈と足趾の屈曲位を実現します。足をケガした人や、足の機能が弱った人に病院ではタオル掴みやビー玉掴みをさせて機能回復を促すのは、実はこのことなのです。

【図表6】

25 年前に正しい歩き方とはどんな歩き方だろうかと疑問に思い、本を読み漁ったり専門家の人から話を聞いたりしても、腑に落ちる答えがなく、悶々と機能性インソールの開発の仕事をしていたのですが、「正しい歩き方」とは、まず「正しい着地の仕方」が最重要である、との考えにたどり着きました。

正しい着地ができなければ足にかかる衝撃も吸収できず、片足での安定したバランスも保てず、うまく動くこともできないのです。

ある時、田植えの時期になり、いつもどおりに重い苗を田植え機まで運ぶ手伝いをしていて、苗がある場所からアスファルトの道路を100 メートルくらい歩くのですが、腰と足のかかとの痛みが少しずつ増してきて、苗を持って歩くのが辛くなった時のことです。自分の役割は、苗を運ぶだけでなく田植え機で植えた後に、手差しで苗を植えることでした。

機械で植えると必ずムラが生じるからです。ですから、薄いゴムの田植え足袋をはき、田んぼに入るのですが、もちろんかかとを保護するクッションなどはありません。腰とかかとが痛くて我慢できない状態が続き、何を思ったか重い苗を持ちながらかかとを浮かし足指だけで歩いたところ、腰とかかとの痛みはたちどころに解消したばかりではなく、重い苗を運ぶことがすごく楽に感じました。

これをきっかけに想像力がむくむくと湧いてきました。

次回は、理想は最も裸足に近いシューズ!?についてのレポートをお届けいたします。
ぜひご一読ください。

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